こんにちは、現役ヨガインストラクターのまことです🌝
ヨガと言えばインド
ヨギーにとって一度は、本場インドでヨガを学び体験することが憧れでもありますよね。
しかし、インドと検索すると「危険」「汚い」「ぼったくり」のイメージもあり、不安に思うかたも多いかと思います。
今回は英語力0で海外渡航初の筆者が、インドで1ヶ月間ヨガ留学する体験談です。
初めての海外がインド留学とぶっ飛んでいますが、ヨガに出会いその魅力に魅了されて今回留学を決意しました。
留学前の準備や実際のインド生活、インドで学んだヨガについてお伝えします。
インドでヨガを学びたい方のお力になれれば嬉しいです。
学校選び・滞在場所
私は2025年4月6日から5月6日までの1ヶ月間、インドプリーにある「サンタナ」にてヨガ留学をしました。
「サンタナ」を選んだ理由は、インドの先生から学ぶヨガ哲学や解剖学を日本語でのサポートがあるから。
そして日本人限定の宿のため、英語が話せない海外が初めてという私にとって、日本人が多くいることで安心して本場のヨガを学べると感じました。
英語が話せる方やアシュラムの情報に詳しい方は、リシュケシュもおすすめです。
リシュケシュは「世界のヨガの首都」と知られるヨガの聖地。
何千年もの昔から、聖人や賢人が瞑想と修行のためにこの地を訪れてきたと言われています。
1960年代には、ビートルズがこの地を訪れ、マハリシ・マヘシ・ヨギのもとで瞑想を学んだことで、リシュケシュは世界的にその名を知られるようになりました。
現在では、世界中からヨガ愛好家が集まり、アシュラムやヨガスクールで様々なスタイルのヨガを学べます。
私はサンタナプリーでインド留学後、現地で知り合った方とリシケしに1週間滞在してきました。
後ほどリシケシの体験談も更新予定しますね。
留学準備・持ち物
海外旅行の留学経験がない私にとって、何から始めればいいのかわからず・・・
航空券の予約、チェックインや乗り継ぎの方法、ビザの取得など何もかもが初めてで頭がパニックに。笑
しかし、ヨガ留学に必要な準備は、サンタナのインスタや公式HPの記事を参考にすれば問題なかったです。
私は「ビザって何?」からスタートだったので、航空券やビザの取得は代行依頼。
また、準備を進めにあたって不安なことや疑問点があれば、すぐ連絡をいただけて安心でした。
記事に記載がなかった物で、個人的に持参して助かった物をまとめました。
持参して助かった物 |
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耳栓 就寝時、野良犬の鳴き声やファンの音が大きいので音に敏感な人は必須。 |
ジップロック・ラップ ご飯が余ったり、果物を保存する際に便利。 |
保冷剤・持ち運び用ファン インドでは停電が多く、夜エアコンが使えない日がありました。 現地では売っていないので、保冷剤などがあると暑さで眠むれない心配がなくなります。 |
いざ、インドへ渡航
私は以下の経路で、サンタナロッジがある最寄りのブヴァネシュワール空港へ向かいました。
- 4/5 08:15
成田空港(日本) - 4/5 14:25
チャンギ空港(シンガポール)
乗り継ぎ時間 14時間 - 4/6 04:45
チャンギ空港(シンガポール) - 4/6 06:20
ビジュー・パトナイク空港(インド・ブバネーシュワル)
乗り継ぎ先のチャンギ空港は日本語標識も多く、英語力0でも問題なく乗り継ぎで最寄りの空港へ辿り着きました。
また、読めない英語はGoogleレンズで翻訳すれば迷うことは少なかったです。
空港からは車でゲストハウスまで送迎があります。
外に出た瞬間、日本人とわかるとその場にいた人全員が大声で運転手さんを呼び、すぐに運転手さんと合流。笑
空港からロッジまでは車で1時間半ほど。
車内から初めて目にするインドの街並み。
日本と違い交通ルールが厳格に決まっていなく、原付4人乗りや四方八方からくる人や車、牛。
日本では味わえない風景でした。
ロッジに無事到着し、日本人の方が出迎えてくれて安堵感。
その後、一通りゲストハウスを案内してもらい仮眠し、夕方からは力車で生活で必要な物を買い物やヒンドゥー教4大聖地の一つのジャガナート寺院観光をしました。
インド初日は移動の疲労もありましたが、日本との環境、文化の違いにとても刺激的な1日でした。
インドヨガ留学の概要
ここからは、インドヨガ留学の流れをご紹介します。
私が学んでいるのは、インドの二大古典ヨガである「ハタヨガ」「パタンジャリのアシュタンガヨガ」です。
現代の「アシュタンガヴィンヤサ」「シヴァナンダヨガ」「アイアンガー」と様々なヨガの流派の源流となる重要なヨガです。
【インド留学とある1日のスケジュール】 |
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07:00~09:00 朝の練習 |
09:00~10:30 朝食・自由時間 |
10:30~11:30 ヨガ哲学・解剖学 |
11:30~12:30 メディテーション |
15:30~17:00 アーサナセオリー |
17:00~18:30 アーサナ実践 |
18:30~ 夕食・自由時間 |
※土曜日は浄化法のみ・日曜日は休講
朝の練習①
朝の練習は、主に以下の流れで実践。
朝の練習内容 |
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マントラ |
シャットカルマ(浄化法) |
マイクロ・ヨギック・エクサイズ |
アーサナ |
プラーナーヤーマ(呼吸法) |
メディテーション(瞑想) |
インドの先生は細かい説明よりも、とにかく実践スタイル。
今まで経験のないマイクロ・ヨギック・エクサイズが、アーサナ前に太陽礼拝の前にあり、体力と頭がついていかずパニック。笑
マイクロ・ヨギック・エクササイズは、アーサナで必要な動きの準備として行い、日本のラジオ体操的存在。
頭頂から足先まで全身を効率よくストレッチできます。
ですが、太陽礼拝まで体力が続かないくらいハード。
日頃アーサナの練習している私でも、毎日汗だく筋肉痛の日々でした。
朝食・自由時間
朝の練習後は、待ちに待った朝食の時間。
ベジタリアン料理でパンとスープ、季節の果物野菜がでました。
2時間の練習後の体には、腹5分目ほどの量で少し物足りなさはあります。
ヨガ哲学・解剖学
朝食後は、ヨガ哲学や解剖学を学びました。
先生は日本語を話せないため、通訳の方がいらっしゃいます。
印象的だったのがヨガ哲学。
「ヨガとは何か」「マインドの安定とは何か」など1つのテーマについて色んな表現で何度も先生が伝えてくれたこと。
教科書は基本使用せず、先生は目の前にいる私たちの学ぶ姿勢や理解力に合わせて教えてくれます。
1つの質問に対して30〜40分かかることも。
とにかく、教えていただいた学びを理解するのに必死でした。
メディテーション
木曜日と金曜日限定の授業で、1時間のメディテーションがありました
実践したメディテーション |
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ヨガニドラー |
呼吸瞑想 |
チャクラ瞑想 |
アクティブ瞑想 |
ジャパ瞑想 |
サイクリック瞑想 |
瞑想の種類によっては、1時間座り続けることも。
私は座り続けることに慣れず、集中力が続かなかったり、体力や慣れない環境からの疲れで睡魔との戦いでした。
これも日々の練習が必要だと実感。
個人的にチャクラ瞑想とジャパ瞑想は集中しやすく、時間があっとゆうまでした。
昼食・自由時間
昼食はゲストハウスでも注文ができ、100種類近いメニューから選べます。
日本人宿のため、味噌汁や親子丼など日本食が豊富!
近くの屋台やホテルで昼食も可能ですが、日頃外食をしない私にとってお腹を壊すことを心配し、スーパーで買ったナッツやシリアルで昼食。
その後の自由時間は、授業で学んだ練習や復習をする時間ですが、暑さと日々の練習で体力が持たずほぼ昼寝してました。
アーサナセオリー
この時間は、毎日2〜4つアーサナを学び練習をします。
アーサナのとり方や効果、禁忌、そしてバリエージョンや反対のポーズ、アジャストを学びました。
とにかく驚きだったのが、バリエーションの多さ。
日本では上級者向けのアーサナも多く、初心者の生徒がいても容赦なく練習。
ですが、先生の長年の知識と経験で得たアジャストは、安心して挑戦することができました。
身体の視野が広がり、アーサナへの理解がどんどん深まっていく瞬間でもあります。
アーサナ実践
この時間は、セオリーで学んだアーサナやプラーナーヤーマを実践する時間。
朝から体を動かし続けているので、この時間には体力がほぼ残っておらず、己との戦いでした。笑
常に先生はアーサナ実践中「笑顔で呼吸」「幸せな気持ちで」を繰り返し伝えてました。
そのおかげでアーサナとは、競ったり無理をするのではなく、快適で安定した姿勢であることを忘れないように練習ができました。
夕食・自由時間
シャワーを浴びた後は夕食。
部屋で食べることもできますが、ロッジでインド人スタッフの方や同期と一緒に食べました。
アシュラムでは、黙食のところもあるかと思います。
そのため、よりヨガの学びを実践したい方には食事のルールがないので物足りないかもしれません。
ですが、日々の学びや気持ちを話し合うことでより学びも深まります。
また、食事を終えた後の雑談は貴重な時間。
ヨガだけでなく、料理を学びにきている方や自転車一つでインドを旅している方も多く滞在しており、その方々から聞く体験談は自分の世界が大きく広がる瞬間でした。
土曜日の過ごし方
土曜日の午前中ははシャットカルマ(浄化法)、午後はアクティビティがありました。
午前中の授業
実践したシャットカルマ |
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カパーラバーティ |
トラタカ |
ジャラネティ |
スートラネティ |
ヴァマン・ダウティ |
カパーラバーティ以外は、初体験でした。
最初はカパーラバーティからはじまり、徐々に難易度の高い浄化法へ。
ジャラネティは慣れてくると気持ちよく鼻がスッキリします。
スートラネティとヴァマン・ダウティは涙で顔が濡れるほど辛い。
インド滞在期間内だけで満足かなと思いました。笑
でも、日本でここまで浄化法を実践できる学校は少ないと思うので貴重な体験。
午後のアクティビティ
午後は、同期やスタッフの方とインドの街へ観光へ
アクティビティ |
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インドカレー・チャパティー作り |
タンブラー演奏会 |
スーリヤ寺院観光・サリーの着付け体験 |
アシュラムの見学・瞑想センターで瞑想 |
火葬場の見学・ナイトマーケット |
※季節や生徒の人数によって内容は異なる場合があります。
アクティビティは、インドでしか味わえない体験でどれも刺激的。
なかなか個人では、ここまで体験することはできないと思うので、現地を熟知しているスタッフの方々がいることは本当にありがたかったです。
平日はヨガの練習漬けの毎日なので、とてもリフレッシュ。
日曜日の過ごし方
日曜日はお休み。
各々練習や復習したり、お買い物したりと自由時間。
私はスーパーへ買い物へ行ったり、みんなと外食へ。
プリーの大きいスーパーへ買い物へ行って帰るのに3〜4時間。
移動時間や慣れない商品を選ぶのに時間がかかるので、気づくと夕方になっていることがしばしば。
丸1日お休みでも時間がすぎるのがあっというまでした。
のんびりとその時々を過ごすことで、平日の授業に向けての体力や気持ちも整えることができる時間でした。
その他の授業
哲学の時間は21時間のため、最終週の午前中の哲学の時間は動画視聴でした。
視聴した動画 |
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瞑想について |
ラーマーヤナのアニメ |
リトルクリシュナ |
動画によっては日本語字幕が自動翻訳もあり、理解するのが難しい動画もあり。笑
ですが、スタッフの方が物語の説明をしてくれ理解できました。
インドの叙事詩や経典はたくさんあり、最初は理解するのが難しかったですが、この時間で頭の中が整理されました。
また視聴後にみんなで感想をシェアすることで、そこから学べる教訓にも気付かされます。
その後も個人的にYouTube等で調べていたほど、とても興味深いお話ばかりでした。
試験
試験は1人45分間で朝の練習と同じ内容を先生役として行います。
試験内容 |
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マントラ |
シャットカルマ(浄化法) |
マイクロ・ヨギック・エクサイズ |
アーサナ |
プラーナーヤーマ(呼吸法) |
メディテーション(瞑想) |
アーサナは自分が1つ選び、反対のアーサナも行います。
日本のRYTでは、1人で45分間もクラスを実践する機会は少ないと思います。
今まで学んだことをアウトプットする場ですので、試験で不合格になることは基本はないです。
しかし試験内容は、実際にクラスを持てるくらいの内容だと感じました。
ヨガ留学生の人数が多い時は、練習時間が少ないようです。
今回は私含めて2人のため、最終週はずっとアーサナセロリーの時間が試験の練習の時間。
そのため、カンペ見ずにクラスを行うことができるぐらい練習できました。
そして2人とも無事合格し、約1か月間のヨガの学びが終了しました。
卒業式
そして、迎えた最終日は卒業式。
アーサナ担当の先生から、RYT200取得の証明書を受け取りました。
その後は、記念撮影やシェアリング。
1か月のインドで学んだことを話し合いました。
私は元々日本でもヨガの資格取得済みでしたが、日本とインドそれぞれの良さに気づけました。
日本は、丁寧で安心安全に平等に学ぶことができる。
インドは、自由で刺激的で挑戦しながら学ぶことができる。
文化の違うの中、インドの環境に適応しながら学ぶヨガは、また違った視点でヨガを学べたと思います。
さいごに
ここまで、ヨガ留学の準備と概要、インドへ滞在中の生活についてご紹介しました。
インドへ旅立つ前までは、何もかもが未知の世界で不安と恐怖でいっぱい。
ですが、現地に日本人がいることで体調管理や生活面は気をつけることができ、体調を崩すことなく過ごせました。
さらに、ヨガ哲学・解剖学など難しい内容も、日本語のサポートがあるため、安心してヨガを学び終えることができたと思います。
それでも、日本に比べ停電が多かったり家電が少なく不便さを感じることもあります。
また暑さや湿気、体力がもたず体調を崩す方も多くいるようです。
インドでヨガを学ぶことは、リトリート気分で楽しく快適ではありません。
しかし、これからの人生を生きる上で必要なことを学べます。
インドでの生活では「不便さ不自由さの中で自分の知識をどう生かすのか」
哲学では「知識を受け取る準備の大切さ」「感情に蓋をせず受け入れる強さ」
アーサナでは「恐怖をてばなし挑戦する楽しさ」
浄化法では「体をこの世界を体験する道具として客観的に見れる」
そして、たくさんの人や動物等と出会い、言葉では表せられない幸福感を味わいました。
ヨガとは何か。
私にとってのヨガは、人生そのもの、存在全て。
人生かけてヨガを学び続け、伝えていきたいと思います。
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